Web作業していると、クライアントがパワーポイントデータを送ってきて、この中にあるページをそのまま画像にしてWebページに貼り付けたいということがある。

エンジニア側にパワーポイントがインストールされているであろう考えで送ってくるクライアントも少なくなはい。また、自分たちで考えたデザインをサイトに入れたいという希望をもつクライアントも少なくはない。できれば希望に答えたい。

しかし、サイトによっては画像やCSSによる装飾によって背景を設定していることもあり、うまいごとサイトに馴染まないこともある。それはパワーポイントのページをエクスポートするとページ分の大きさで何かしら背景色が入っており、透過されていない。つまり、サイトのページで背景を設定していると、画像分背景が見えなくなってしまう。

そこで、パワーポイントのページを画像化してサイトに組み込む際、画像の背景を透過させる手順を記録する。

1.ページの背景を設定する

ページの背景色をグラデーションや単色塗りつぶしなど設定している場合があると思うが、これを塗りつぶし単色で白を選択し、透明度を100%にしておく。

2.パワーポイントのページを出力

保存やエクスポートでPDFやJPGなどで出力する機能はついているが、これらは背景色も設定されたままで出力されるため、ここではまず「印刷」でデータを出力する。プリンターはMicrosoft XPS Document Writerを指定し、任意のファイル名をつけて出力する。oxps拡張子で出力される。

3.PDFファイルに変換する

oxps拡張子で出力されたデータをXPSビューワーで開き、PDF出力できる仮想プリンターを選択してPDFデータで出力する。

4.フォトレタッチツールで編集

フォトショップなどでPDFデータを背景色なしで読み込み、PNGで出力する。

 

工程数は増えて面倒になるが、この方法でパワーポイントのページを背景色なしで作ることができた。