私風人がDTMで音楽制作する際に使用するパソコンはMACのMACBOOK PROで、ソフトはインストール済みであるAppleのGarageBandを使用しています。

購入することなく音楽制作できるソフトが予めインストールされているだけでなく、音源やループ素材も豊富にあるため、通常販売されているDTMソフトに負けないくらいの実力派ソフトなので、上位版であるLogicでなくても本格的に制作できます。

しかし、このGarageBandに限らずDTMをする場合は少なくともパソコンのスペックは作業速度や効率にかなり影響されるのは間違いないと思います。メモリやSSD(HDD)などスペックが良いほどサクサク動いて音声データ処理などもストレス無く行えたりします。処理が遅いと一つの音声を編集するたびにプログレスバーが止まってなかなか動いてくれなかったりとイライラすることもw

ただ、MACBOOK PROでGarageBandを扱う場合、さほどなロースペックでなければ普通に作業できます。

現在自分のMACBOOK PROのスペックとしては以下のような平凡なものです。

MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2013)
CPU Intel Core i5プロセッサ
メモリ 8GB
SSD 256GB

もう8年前のものが未だ現役で動いてくれてます。それほどGaregeBandがこのようなスペックでも動いてくれる優れもの。Logicに比べればそれほどツールも機能もあるわけではありませんが、これが出来たらうれしいな程度のものは最低限以上あって、細かい作業も工夫次第では出来ます。

しかし、ありがたいことに新しい音源やループ素材の追加コンテンツなども増やしてくれるため、うれしい悲鳴といっていいのか分かりませんが、SSDはいっぱいになってくるわけで、動作も徐々に遅くなったりすることもw

そろそろ新しいMACBOOK PROを購入しようか悩んではいますが、これから音楽を始めてみたいけどパソコンを購入しようか悩んでいる方や、MACのパソコンを購入するか悩んでいる方は、良ければ参考にしていただければ幸いです。

 

推奨以上のスペックを準備

もしDTMをAppleのパソコンで気軽に行いたいのであれば、MACBOOK PROだけでなくAirでもMac miniでも大丈夫です。GarageBandはAppleの純正アプリなので、どのパソコンでも無料でインストールできます。問題は、音源やループ素材などの追加コンテンツをフルでインストールする場合は、かなりのストレージの容量が必要となります。

OSだけで100GB前後をもっていかれるため、さらにGarageBandと関連データで70GB以上が必要となり、もし256GBのストレージだと他のアプリやファイルを入れたらすぐにいっぱいになり動作が鈍くなります。Airだと128GBであればフルインストールすらできませんw

さらにインストールしたものだけでなく、個人的に購入した外部の音源プラグインや、取り込んだ音声データなどもあれば、思ったような動作しなかったり、再生中に止まってしまうなどの障害も起きる可能性が出てきます。

そういった事情をふまえ、スペックはGarageBandが推奨するスペック以上、もしくは倍のものを準備することをお勧めします。以下の内容が参考になるかと思います。

CPU Core i5以上
メモリ 16G以上
SSD 512GB以上
ディスプレイ 15インチ以上(外付けモニターでも可)

MACBOOK PROでも十分上記のスペックのものがありますが、実は13インチのディスプレイではGarageBandの画面は少々小さく、編集している枠が一部スクロールが出てしまうこともあります。拡張プラグインによっては枠からはみ出てしまい、画面いっぱいでカスタムしにくい状態にもなったりしますので、できれば余裕ある画面で作業した方が良いかと思います。

外部モニターを使用する分、メモリなども処理に必要になってくるため、16GB以上あると処理もそんなに負担なく作業できます。SSDは1TBあれば拡張プラグインも含め、内部ストレージに色々と保存しても大抵のことがない限りすぐにいっぱいになることはないと思うので、予算的に余裕があればSDDも大きめにしておきたいです。

 

M1チップCPUのMACは念のため避ける

現在ではM1チップというAppleのCPUが搭載されたMACがありますが、仮に拡張プラグインを別のメーカー製で購入した場合、このCPUを搭載したMACで動作するかが分かりません。互換するためのソフトがあるようですが、それを利用しても必ずしも動くという保証がありません。実際にオーディオインターフェースやMIDI機器などがIntel CPUを搭載したパソコンでは認識しても、M1チップ搭載のものでは動かなかったという情報もあります。

徐々に更新したドライバーが発表され対応していくと思いますが、そのような情報をひとつひとう面倒だと思う方はIntel製のMACを選んだ方が無難かと思います。ちなみに、私はM1チップ搭載の方が速いと言われても当分まだまだIntel製の方を選ぶつもりですw

 

外部ストレージは読み書き早いものを用意

ついでに、外部ストレージとしてSDメモリや外付けSSDなどを用意することをお勧めします。これは単に個人的理由で、GarageBandの保存ファイルを内部ストレージに保存したくないのです。音声ファイルなどをプロジェクトに取り込むと、そのファイルはプロジェクト用に新たにファイルを生成しその分ファイル容量が大きくなります。

また、追加コンテンツの容量の大きさも以前から問題になっていたこともあり、この追加コンテンツは外部ストレージに保存できるようになりました。しかし、処理については内部ストレージに保存しているときとは差は出てきます。読み書きの速度が速い方が処理落ちしにくい状態となるため、外付けHDDではなくUSB3.2のSDDもしくはSDカードを利用すると、内部ストレージの空き容量確保が出来ます。